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打ち米(Siep, Ceep or Beaten rice) [ブータン]

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先週の日曜日にアパートの裏で打ち米(シップ)を作っていました。新潟駅前のネパール料理店で食べた干し米(チウラ、袋を見たらインド製)も「籾をつくいて作る」と言っていましたが、少し違うようです。一年に一回の作業なので良き機会にあたりました。
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お米は収穫の一ヶ月位前の未熟米を使います。9月の第一日曜日に打ち米を作ろうとしたのですが、米が未熟すぎて一週間遅くしたそうです。まだ青みが残っている未熟米を籾ごと洗いますが、水分が多いので浸漬はしないそうです。完熟米を水につけて作るライスポップ(Zaw)と違います。
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未熟米を中華鍋で煎ります。加熱の頃合いは少し米がはじけ出したらOKです。標高が2200m位の所なので水の沸点が93℃位です。低地で作るとα化デンプンになりにくいかなと妄想していました。
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お月様でウサギが餅つきに使うような杵と臼ですが、臼は中央に窪みがあります。さすがに手では返せないので木べらを使って籾を返していました。籾をつくときの掛け声が「シップ、シップ」と聞こえます。私のSiepの発音よりCeepの発音の方が近いようです。タイミングが合わない時は杵同士がぶつかっていました。皆でローテーションをしていたので私も加えてもらおうとしましたが、重労働で気遣われたのか拒否されました。
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つき上がった打ち米は少し緑色が残っています。昨年の打ち米は経時変化でピンクになっていました。干し米のチウラ(インド製)は白いので完熟米を使用しているのかな?粉になった籾殻は黄粉のような香ばしい香りがしました。
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打ち米を風で飛ばして籾殻と分けます。何気ない作業ですが、私にはできそうもない技です。
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朝の10時から17時頃まで5人が作業をして7Kg位しかできませんでした。午後からは大家さんが現場監督?に来て、ビールをいただきながらわからない所を英語で質問していました。お米がNu150/kg前後で買えるのですが打ち米はNu800~1000/Kg(500円位)するそうです。まあ、人件費は多くかかっています。打ち米はPujaと言うお祈りのお供え物に使うそうです。普段は不在にしている大家さんの部屋を掃除していたので、来週末にPujaがありそうです。
打ち米は皆同じ時期に作るので、仕事先でもヨーグルトと一緒にいただきました。保存食でシリアルのようにミルクと混ぜて食べるので、腹持ちと栄養バランスも良さそうです。
でも、私は新鮮な青唐辛子、トマトとダチィ(カテージチーズ)のサラダをおかずにして、新米で炊いた暖かいご飯と食べたいです。
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