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冬虫夏草のオークション [ブータン]

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私のカウンターパートが冬虫夏草のオークションの立会人をするので、私も許可を取って同行させてもらいました。写真は持ち込まれた冬虫夏草を7段階位にグレード分けをしているところです。オークションは午前と午後の2回に分かれて行われています。セーラーは冬虫夏草の相場を見て競りにかけるようで、午後の取扱量の方が多かったです。
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テーブルの横に立っている人が競り人で、番号札を首からかけている人がバイヤー、その後ろの人たちが標高4000m位から降りてきたセーラーです。冬虫夏草に良い値が付くと、セーラーは拍手をして歓迎していました。
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グレードごとに競りが終わった冬虫夏草は計量が行われます。一人が持ち込む冬虫夏草の量は10gから30g位です。買い付けたバイヤーは更に6.5%のサービスチャージとグラム当たり8.5ニュルタムの税金を支払います。
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今回の最高値が付いた冬虫夏草は1Kg当たり350万ニュルタムで、高品質のものは輸出するそうです。ちなみに最低値は72.9万ニュルタム/Kgでした。高品質の冬虫夏草は黄色で大きく乾燥していて、スモーク臭かカビのような臭いがし、目が赤いのが良いそうです。低品質のものはブータンでお茶になるそうです。
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この冬虫夏草は一見品質がよさそうに見えますが、芋虫の頭とキノコの部分に接着剤が使用されています。ブータン政府のプライドがあり不良品は輸出できないと言っていました。それにしてもよく見つけることができると感心します。
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これは芋虫の胴を小枝でつなぎ止めています。これは冬虫夏草に光を当てて検品して見つけていました。私としては接着剤の方が見つかりにくいと思うのですが・・・。また芋虫の部分が柔らかい、乾燥不良の冬虫夏草も混ざっていました。
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オークションの会場は村の公民館のような所で行います。周りには窓越しに覗く見学者がたかってました。そして、お金を手にしたセーラーを当てにして、おもちゃ屋や民族衣装屋も並んでいました。私は冬虫夏草を試食させていただき、味はソフトチーズのような感じで、味わっているとスモーク臭もありました。後から元気が出てきた感じがしました。
そうそう、オーストラリアへの移民防止のためか、ブータンの公務員の給料が50~70%上がったそうで、配属先の人たちは喜んでいました。購買力は高まると思いますが、インフレが気になります。
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