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高校生国際協力体験視察の旅4 [フィリピン]

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火山灰流の説明を受ける高校生

本当の豊かさ N.S(新発田市)  

ハロハロでサリサリの国。ハロハロとはタガログ語で「ごちゃごちゃ」、サリサリは「なんでもかんでも」という意味です。子の言葉は行く前に知った。いったい何のことを指しているのか疑問をかかえつつフィリピンへと向かった。バスに乗り、街中に出るとまさに、その通りだった。道はジープニーやバス、バイシクルで大混乱。隣からは我先にと、車がつっこんでくる。道の真ん中でジープニーから人が出たり、入ったり。私から見ればいつ事故が起きてもおかしくない状態だった。しかしそれは、現地のひとにとっては、限りなく普通の毎日なのだろう。
その普通の毎日というのをホームステイで体験したわけだけどいろんなことを感じた。言葉、生活、文化mの違いにとまどいながらも楽しく過ごすことができた。また私はそこで「フィリピンタイム」という時を経験した。それはとても不思議な感じがした。フィリピンに始めて来たわけなのだが、前からここに住んでいたような感覚。 別に何かをしなければならないわけではなくただボーとしていた。けれどそれが妙に心地よい。その時の自分は、今までいろんな物に追われ、いつも心がはりつめていたことに気付いた。ほんの数時間なのだろうが、何ものにも追われない時は私のいろんな疲れをいやし、心に余裕をくれた。とても貴重な時を過ごせたと思う。
このことにおいていかに日本での生活が多忙かよくわかった。いつも何かに追われ、自分自身を失い、大切なものにを忘れていることにも気付かずに過ごしている。フィリピンにいると日本の悪い所や欠けている部分がよくわかる。
フィリピンの子供達は恥ずかしがり屋なんだけど、とても人なつっこい。そしてなによりも笑顔がとってもいい。こっちも思わず笑顔になってしまう。笑顔からあふれでるパワーは私を、幸せにしてくれる。たとえ文化や言葉が違っても、こんなに通じ合うことができる。この喜びは何ものにも変えがたいものだ。とてもうれしかった。フィリピンと日本、この差は大きい。豊かさでいえばみんな日本のほうが豊かだと思うかもしれない。私もそう思っていた。確かに失業率は高く出稼ぎ労働者も多い。スラム街もあり、危険な生活をしている人達もいる。しかし、日本のようにどんなに物があってもどんなにお金があっても、フィリピンの豊かさに勝るものはない、と私は思う。それは、家族を思いやる気持ちやこころの広さや温かさや優しさである。心が豊かだと笑顔も多くなる。そんな笑顔を絶やさないフィリピン人が私は大好きだ。本当に出会えてよかった。また、今回の旅行でお世話になったスタッフのみなさん、一週間共にすごしたみんな本当にありがとう。いつかまたみんなでフィリピンにいきたい。
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