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高校生国際協力体験視察の旅5 [フィリピン]

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オロンガポで海水浴

第3回新潟県高校生国際協力視察の旅に参加しての感想 N.N(南魚沼郡)

私がこの旅に参加することになったのは、母らかの勧めからだった。私はもともと海外に興味があったから、母が新聞に載っていたこの旅を教えてくれた。参加できることが決まり、友達や親戚などに言ったらみんな「なんでフィリピンなの?」「なんで行きたいの?」「フィリピンは危ないぞ。」などと言われた。でも私は、日本以外の国を見てみたいという気持ちが強かったから、心配よりも楽しみという気持ちのほうが多かった。
実際にフィリピンに着くと、そこには私たちよりも少しだけ色が黒くて、とても明るい人達が暮らしていた。マニラに着いてJICAの事務所に行って現地の協力隊員の活動状況などを聞いて、その後協力隊の調整委員の人たちとの夕食会があった。その時出てきたかき氷のようなものの中にとうもろこしが入っているデザートを食べた。私は日本では、まずそんな食べ方はしないから「なんかへん!」と言った。そしたら調整員の人が「たまたまこの国ではこうゆう食べ方をして、たまたま日本ではしないだけなんだから、せっかくフィリピンに来たんだから、日本はこうするとか、思わずにフィリピンのやり方を見てみれば。」と言ってくれた。その時のその言葉のおかげで、その後のホームステイは私にとって、よいものとなった。
私がホームステイした家には、いつも子供たちがたくさんいた。ピナツボ山の火山灰によって家をなくした人たちなのに、そんな暗さはぜんぜんなく、とても明るい人たちだった。みんな日本に興味を持っていたので、日本のことを教えたり、フィリピンのことを教えてもらったり、歌ったり踊ったりしてすごく仲良くなった。だからその分、別れるのはとても辛かった。最後まで見送りに来てくれて、いつかまた帰ってくると約束した。その後もピナツボ山の被災地での日本の援助の様子などを見学して、フィリピンと日本のつながりを知った。
私がこの旅を通じて感じたことは、フィリピンの人たちの心の豊かさだと思う。エアコン付きの大きなバスで行動する私たちに、にっこり笑って手を振ってくれた。もし私が逆の立場だったら「なんだよイイ車乗っちゃって、ムカツク!」と思ってしまうと思う。日本はフィリピンに比べると、お金もあるし物もある。でもそれが本当に”豊か”と言えるのだろうか。私はこの旅で物質的に豊かな日本よりも、物がなくても心が豊かなフィリピンの方がずっと豊かな国だと強く感じた。フィリピンの人は日本に興味をもって日本に行ってみたいと言ったり、自分の家が狭いとか言っていたけど私は「あなたの国の方がずっと豊かでステキな国ですよ」と言いたい。そして物質的な面だけで豊かになり、心の豊かさに欠け、少し急ぎすぎた日本を変えていけるのは私たちの世代なのかもしれないと思った。
最後に私にこんなすばらしい体験をさせてくれたOG、OBのみなさんや友達、家族そしてフィリピンに感謝している。
Maraming salamat !
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