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会社への手紙3 [フィリピン]

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同封した写真

カルレス町の紹介
1993-08-09

今日は新潟の花火大会そしてお盆休み前なので、何かと忙しいと思います。また、今年は新潟明訓が甲子園へ出場したとラジオで聞きましたが、ラジオジャパンでは試合の結果しか放送しないので少し残念です。フィリピンは今雨期の真っ只中なので僕の靴にはカビが生え、足は蚊に刺された所が化膿しやすくなり月のクレーターみたいになっています。

さて、今回のレポートはまだ、カルレス町(僕の任地)の紹介していないのでそれを題とします。
フィリピンの中央部ビサヤ諸島の一番西に三角形の島(パナイ島)がありその東端の町がカルレス町です。マニラから飛行機で1時間弱(4,600円位)でイロイロ市へ、イロイロ市からバスで4時間約150kmの行程です(200円位)。途中の50km位は未舗装なので乾期の時などは全身ほこりにまみれます。そしてバスのシートはただの長椅子で間隔も狭いのでイロイロ市へ日帰りで行くときは疲れます。
人口は42,000人、世帯数7,200本土と14の島で構成されています。産業は漁業が中心で稲作もしています。High school(日本の中学校程度)は本土に2ヶ所、島に2ヶ所で就学率は70%位です。小学校は多くありますが、休講が多いみたいでとなりの女の子は学校に行かない時がちょくちょくあります。病院は17kmはなれた2つ先の町にあり、この町には医者1名、看護婦1名、助産婦8名と歯医者が1名です。医療レベルはわかりせん。電気の普及率は30%位なのでメインストリートから遠くなると夜はランプの生活となります。無くてこまっているものは電話、コピー、宅急便、上水道位でしょうか。とにかく日本と違って情報量の少ないのはたいへんです。
水は井戸水か雨水を使用していますが、大きな食品生産をするとなると大量に水が必要なので現段階では無理と考えて入ます。家はココナッツの木、竹、ニッパヤシで作った粗末なものが主で、少し高級になるとブロックで作った家となりますがたいした差はありません。この様な家ですからエアコンの使用は無駄です。蚊も自由に出入りできるのです。今は蚊取り線香愛好者です。
食事は魚が主体です。鰯が14匹で20円位、イカが40円位、ミルクフィッシュは5匹で85円位です。パイナップルが1個85円(イロイロ市では40円位)マンゴが1個19円位です。米は1kg60円です。野菜はナス、カボチャ、ニガウリ、トマト(小)、タマネギ(小)、などと葉っぱを食べます。肉はあまり食べません。(飼料が違うせいかおいしくない)。シニガンと云う日本のみそ汁代りのようなものは酸味が強いのであまり好きではありませんが、現地の人は酸味に強いようです。
人間性は良いと感じます。(本土の人々)、マーケットに行く途中など知らない人からもめずらしいこともあるでしょうか声を掛けられます。しかし英語を使える人は少ないです。僕の英語はカウンターパートで90%、友達で70%位理解してもらっているそうです。しかしむずかしい話しは辞書を使わないとダメです。それとRとLの発音日本人はほとんどができないのでとなりの高校の先生は発音ができたらKissをしてくれると云ってました。
町のはずれに小高い丘がありそこからは町の全景と岬になているため日の出と日没が見られます。写真を1枚同封します。僕の家は中央の砂浜が木でさえぎられた所です。左側の建物は小学校と教会、マーケット等です。奥の木はココナッツです。まあ、何にも無いですが気に入ってます。
それから次号はまた事務局経由となりますので少し遅れると思います。     以上
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